宇宙開発ヒストリー

宇宙は夢をかなえる場所?
好奇心(こうきしん)が、未来をつくる

01 History
We chose to go to the moon! (私たちは月へいくぞ!)

はるか昔から人々は星空を見上げ、いまだ知らない世界へのあこがれを抱いてきました。
ある日、そのあこがれが現実となります。きっかけとなったのは、NASAによる「アポロ計画」。
1960年代、アメリカが打ち出したそのおおきなチャレンジは、人類初の月面着陸をめざすこと。
そして1969年、アポロ11号が月面に着陸し、ついに人類は月に足をふみ入れました。
この出来事で、アメリカだけでなく、世界中の人々の中で長いこと描かれていた、「月へ行く」という夢がかなったのでした。

02 History
新しい時代へ。 民間の会社による宇宙開発

21世紀に入り、新しい時代がおとずれました。国ではなく、民間の会社による宇宙開発です。
なかでもSpace Exploration Technologies(スペース・エクプロレーション・テクノロジーズ) (SpaceX)社は、再利用できるロケットを開発し、低コストでの打上げを実現しました。そして国際宇宙ステーション(ISS)へ物を運んだり、衛星の打ち上げなど宇宙ビジネスをリードする存在となり、それを追うように、打上げを目指すほかの会社もあらわれはじめました。こうした低コスト化や新たな会社の参入が、宇宙開発をさらに加速させ、日々新しいテクノロジーやサービスが生まれています。
これまでの宇宙開発は、地球の外へ向かう探査や研究などが主流でしたが、民間の会社によって、宇宙空間を利用して私たちの暮らしを良くするための取り組みが増えてきています。

03 History
誰もが使える宇宙へ! 民間の会社が描く未来_

例えば、人工衛星から地球を観測(かんそく)する衛星はこの数年間で爆発的に増えました。これまでと比べ、地球に近い高さへ多くの人工衛星を次々に打ち上げることにより、あらゆる場所を、より多い回数、よりはっきりと撮影できるようになりました。これによって、災害を防いだり、そのダメージを減らしたり、船の位置をたどったり、と安心・安全な社会を作る土台になっています。
こうした人工衛星が運用されている、地上から高さ400-600km(東京・大阪間と同じくらい)の宇宙空間では、いま、多くのビジネスがはじまろうとしています。
スマートフォンと直接通信ができる衛星を打ち上げ、電波の届きづらい離島や、通信が整っていない山奥の村で、人々がインターネットを使えるようにしたり、無重力のほうがくすりの研究やテストに適している場合があることから、テストできる宇宙機を打ち上げるサービス、これまでよりも使いやすい民間の宇宙ステーションの運用ビジネスなどがでてきています。
地球の観測(かんそく)、宇宙空間でのくすりや素材の研究、通信事業…実にいろいろです。
さらに、月や小さい星(小惑星)には、地球で探すよりもはるかに簡単に見つけられる銅やレアメタルなどの資源が大量にあると考えられています。そこで、将来の人類が資源がなくなることを心配せずに暮らせるように、大学や民間による月や惑星の探査計画も増えています。ゆくゆくは地球から月の間、更に火星までをも、人々が自由に行き来することを目指しています。
今まで「夢」の世界であった宇宙が、地球の暮らしをよくしたり、人類が行き来して生活をしていくような、世の中すべての人々とつながり、誰もが利用できる空間になろうとしているのです。

04 History
未来は君の中にある、 ∞(むげん)の可能性

宇宙空間を使って、君なら何をしてみたいですか?
好奇心にしたがって、ワクワクする未来を一緒に描いてみませんか?
そこに、新しい発見や、世界をより良くできる発明が眠っているかもしれません。
すべては、君の好奇心から始まります。
誰にとっても、いつになっても、宇宙は夢を叶える場所。
宇宙にも、君の中にも、どこまでも可能性は広がっているのです。